--.--.--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Tag:
2013.08.15
1144_01-.jpg

前方に山頂のケルンが見えました!薬師岳まであとわずか…



【 13:51PM 薬師岳 】  7時間56分
1144_02-.jpg1144_03-.jpg   ▲3峰目の山、薬師岳〈2780m〉登頂!

   鳳凰三山達成の喜びよりも、雷に打たれることなく
   薬師岳まで来れたという安心感でいっぱいでした。

   山頂標識前の記念撮影で、うっかりステッキを天に
   向けてしまい、慌てて下ろすおやじ。危ない危ない…
   下山目前にして、自ら雷の標的となるところでした。
   





観音岳から薬師岳までは、本当になだらかな稜線でした。
天候に恵まれれば、南アルプスの大パノラマを楽しみながらのんびり歩ける最高の道。
展望が無くても美しい稜線歩きは、登山の最も楽しい時間ではないかと思います。1700mを登ってきた人だけのご褒美、
ドンドコ沢から登る周回ルートのクライマックス!といったところでしょうか… 
しかし雷に追い立てられているため「歩きやすい緩やかな稜線」=「絶好のジョギングコース」になってしまいました。
大本命の楽しい稜線歩きは、ゼイゼイ息を切らせて走り抜けるという、とても残念な稜線歩き走りであっという間に終了。
観音岳→薬師岳間の参考コースタイムは30分ですが、その半分以下…13分でした。



【 13:55PM 中道ルートで下山開始 】  8時間00分
1144_304.jpg
1144_05-.jpg

山頂で写真を撮ったらすぐに出発。「中道→」「青木鉱泉→」と記された岩の間から下ります。
数分は小走りでしたが、樹林帯に入ってようやくペースダウン。ひとまずは安堵です。「良かった、生きてた〜」
梅子は忘れていたのですが、稜線で本格的に雷が鳴り出した時、「まだ死にたくない!」を連発していたとか…
本当に本気で雷が怖いのです。雷が頭上で鳴っても「自分には落ちないだろう」と思う人が多いかもしれませんが、
梅子の場合「絶対自分が狙われる!」と思ってしまうのです。

中道の入口で、同じく下っていた男性と父上と思われるペアとお会いしました。お父さんは「雷まだ遠いから大丈夫だよ~」
と笑い、息子さんは「僕はまずいんじゃないかな~と思ったんだけどねぇ…」と怖くは感じつつも慌てて進んだ様子はなく…
梅子はビビリすぎ!?とちょっぴり恥ずかしくなりましたが、どうしたって怖えずにはいられない。。。



そして下山開始から程なくして、雨が降り出しました。
頭上に広がる木の葉が、雨を半分以上遮ってくれているので、とりあえずザックカバーだけ被せて進む事にしました。
「上で雨にならずに良かった…」雷は鳴っていますが森の中に隠れているので、稜線に居た時に比べれば全然平気です!
カメラをしまったので、この先雨が止むまで写真はありません。



中道ルート上の方は、入口付近で撮った↑写真(右)のような景色が長ーく続きました。
傾斜がキツく、道幅の狭い、展望の無い樹林帯が延々と。おまけに雨に濡れた石や木の根、土で足が滑り、楽しく歩けません。
地図に載っているチェックポイントの御座石は、唯一の広い場所=休憩ポイントでしたが、雨なので通過。
変わり映えのない景色は、同じ場所を繰り返し歩いているようで、気が滅入ってきます。
こんなに長く同じ風景の中を歩き続けるのは初めて。「一体何処まで続くっていうの!?」
気がヘンになりそうになったころ、鬱蒼とした樹林帯から、笹の生い茂るこれまでより明るい道に変りました。
「うぉーーーやっと景色が変わった!!」



〈 3:50 カメラ復活 〉
1144_06-.jpg

と喜んだのですが、今度はこの笹の道が長ーく続きます・・・また同じ景色が延々と。
おやじはここで二回もすっ転びました。濡れた木の根っこに足を滑らせたのです。二回目に転んだ時におやじはキレて、
ステッキを振り回していました。相当余裕が無くなっていたのでしょうね・・・そして、それを見た梅子は思わず
声を出して笑ってしまいました。「あ~ぁ転んでブチ切れてるよ…」何故だか妙に可笑しくて。。。
梅子も精神的にかなりきていたようです。



平坦な所や登り返しも無く下り一辺倒で、もうすっかり膝が痛くなってしまいました。
滑らないよう足元に意識を集中させつつ惰性で足を出します。それを何べんも何べんも繰り返し繰り返し・・・
しかし一向に景色は変わらず、ひたすら下りが続きます。



1144_07-.jpg

1144_08-.jpg   上の方の景色と同じく、終わりがないのではないかと
   あきらめに近い気持ちになった頃、作業道のような脇道
   が現れました。途中で会ったご夫婦が「そろそろ林道と
   クロスするはずだけど…」と仰っていたので、この道の
   事でしょう。梅子達と同じく、中道にうんざりしている
   様子でした。

   その道との分岐には、登山道の道標ではなく、ズバリ
   「←青木鉱泉」の標識が!思わず駆け寄るおやじ。
   やつれた顔が一転、笑みがこぼれ、テンションUP!!
   「これはゴールが近いんじゃないのー!?」




1144_09-.jpg

と思ったけど、甘かった・・・今度は規則的な九十九折の道が続く。
そこを曲がったら違う景色が見えるんじゃないか?次曲がったら林道が見えるんじゃないか?次こそは!?
と何度も期待するのですが、同じ道の繰り返し、同じ景色の繰り返し。もう可笑しくなって二人で笑い出しました。
「この道は、コピペですか?」



期待するのにも疲れた頃、木々の間から柵のような何か人工物が・・・そして建物らしい物が見えました。
いよいよ中道のゴールか??とはやる気持ちよりも、どうせまた期待を裏切り、道は続いているに違いない…



1144_10-.jpg

疑う気持ちで進んでいくと、傾斜はぐんと緩くなり、目の前に
廃墟になった山小屋と、少し先に車が見えました。という事は
いよいよ林道に出られるのか!?



【 16:43PM 中道登山道入口 】  10時間48分
1144_11-.jpg

1144_12.jpg辛かった中道ルートが、とうとう終わりを迎えました!
薬師岳下山開始から、2時間48分かかりましたが、
気分的には、もっとずっと長く感じられました。

ちなみに、地図での中道「登り」の参考コースタイムは
4時間40分となっており、道標では4時間30分・・・が、
マジックで「4」が「6」に訂正されてるよー!! →
そうよね、この道を4時間半で登るなんて、すごい健脚
じゃなければキビシいと思う…






それにしても中道ルート・・・地味に恐ろしい道でした。
変化に富んだドンドコ沢ルートとは違い、この長い距離、コースの構成がほぼ3パターンしかなかったような…
距離も傾斜もある下りは辛いものですが、それよりも何より変わらない景色に、気持ちがしんどくなりました。
精神力を鍛えるにはもってこいのコースではないかしら・・・梅子たちにとっては修行の道でした。
下山の中道については、登山のサイトやブログを読みこむなど、事前のリサーチはほとんどしていなかったため、
「景色が変わらない」という特徴を知らずに歩いていたので、よりいっそうしんどく感じたのでしょう。
あらかじめ覚悟していたら、これ程辛くなかったのかもしれません。(いや…知っていて辛いかも?)



道標には、青木鉱泉まで40分とありました。
「まだ40分も歩くのか~」とため息が出ましたが、もう膝が痛い下りも、きつい登りも無く、後はただ歩くだけです!



1144_13.jpg
1144_14.jpg

登山道入口前の林道をしばらく歩いて、           「青木鉱泉への近道」と標識のあった樹林帯の道へ。



1144_15.jpg
1144_16.jpg

程なくして川に出ました。                  岩を伝い、鉄板の橋を渡り、向こう岸へ。



【 17:21PM 青木鉱泉 ゴール 】  11時間26分
1144_17.jpg

青木鉱泉に無事戻ってきました!!今朝見た景色だというのに、随分昔の事のようです。

長い長い一日でした・・・



「腰を痛めて歩き方を制限され、名所の滝を見る事ができず、稜線の雷に心底怯え、期待していた絶景が見られず、
標高2700m付近を息を切らせて走るハメになり、雨に降られ、長い下りは修行だった・・・」
アクシデントや辛かった事も、ゴールした時点ですべて良い思い出に。
鳳凰三山を再び訪れるのは、ずっと先の事になるでしょう…この山の事をずっと忘れないようにと書き出してみたら、
エライ長いレポートになってしまいました!長い長い記事を読んで下さり、ありがとうございました。。。



≪ 鳳凰三山(5) 赤抜沢ノ頭 ~ 観音岳  |  鳳凰三山(番外編) 山で出会った動物 ≫
 

Tag:
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。